5日の一般質問では、学校の校則の問題をとりあげました。

問題意識は、ブラック校則がひろがるなかで、子どもたちの人権や生徒参加の原則が横に置かれているんじゃないか、と心配する事案があったからです。

実態を踏まえて聞きたいことはいっぱいあるんですが、実態の改善の指針になるように、一般原則を正面から聞いてみました。

私の質問と教育長の答弁を紹介します。

〇よしまた議員 

(「学校に人権を」という課題の)もう一つは、生徒が学校の中で人間らしく 過ごせているだろうか、という問題です。県立高校の校則の問題についてお聞きします。
 いま全国でブラック校則が問題になっています。県内でもよく聞くのは、何のために存在しているか分からない校則があまりにも多
い、という声です。
 もとより校則はアンタッチャブルな存在ではありません。文部科学省が出している生徒指導提要には、校則の内容は、社会通念に照らして合理的とみられる範囲内で定めるとし、絶えず積極的に見直さなければならない、と明記されています。そして見直しの過程に児童生徒が何らかの形で参加することは、児童生徒の主体性を培う機会にもなる、と書かれています。社会通念に照らした合理性と、
生徒の参加という二つの角度は、校則を考える際に大事な視点だと思います。
 子どもの権利条約12 条には、子どもたちの意見はその成熟度に応じて正当に重視されるべきとされています。校則が、子どもの意見表明権を満たすべきであることは論を待ちません。
 そこで校則のあり方について、県教育委員会の考え方をお聞きします。

〇和嶋教育長

 次に、県立高等学校における校則のあり方にかかる県教育委員会の考えについてです。
 校則は生徒が健全な学校生活を営み、よりよく成長していくための行動の指針として、学校において生徒が順守すべき学習上・生活上の規律について校長が定めるものであり、校則の運用にあたっては内容や必要性について生徒・保護者との間に共通理解をはかることが重要です。
 また校則の内容については、生徒や学校の実情、保護者の考え方、地域の状況や社会環境の変化等を踏まえて、積極的に見直す必要がある。見直しにあたっては生徒の人権に配慮しつつ、生徒が話し合う機会を設けるなど、生徒や保護者の意見を踏まえながら決定することが望ましいと考えております。