「桜を見る会」を舞台にした、安倍首相による国政私物化疑惑は、いよいよもって深まってきました。

「(安倍後援会が参加者を)募ったが募集していない」という「珍」答弁もさることながら、前夜祭の主催者は安倍後援会だと言っていたのに、「主催は安倍後援会ではない」と答弁する。

もう無茶苦茶です。

思想家として有名な内田樹さんはこう書きます(ブログ)。

ふつうは申し開きのできない証拠をつきつけられて「申し訳ありませんでした。私がやりました」として「犯人」が白状して、火曜サスペンス劇場が終わるところで、ぜんぜんドラマが終わらない。

だから、ヤクザなんかは供述の矛盾をいくら指摘しても、平気で、「オレ、そんなこと言いましたっけ。あ、それ間違いですから、消しといてください。今日話したのがほんとの話です」と済ませてしまうのだそうである。

理屈があわなくても強弁することで言い逃れをする。内田さんは「愚者戦略」と名付けていますが、言いえて妙です。

さて、自民党幹事長は「桜はもう散った」と言い放ちましたが、どっこい季節は春に向かいます。暖冬が手伝い桜の季節が早まるかもしれません。国政私物化とウソ・歪曲を続ける安倍政権を早く倒して、私たちの「桜を見る会」をしたいものです。