新年に入り、『チャップリンとヒトラー』(筆者=大野裕之)を読みました。

あの喜劇王と、悪名高いファシストは、わずか4日違いで生まれています。1940年、世界をファシズムが荒れ狂うその中でチャップリンがつくりあげた作品が映画「独裁者」でした。

ヒトラーの演説の特徴はリズムにあったそうです。話の中身ではなくリズムに人々は酔い、史上最悪の政権を支えました。このあたりも「独裁者」にはコミカルに描かれています。

だからこそチャップリンは有名なラストシーンで、心に響く演説をみずからの言葉で行ったんだろうと思います。「独裁者はいずれ死に絶える」「民主主義のために団結しよう」と。

チャップリンが幾多の困難を乗り越えて作品を完成させたことは感動的です。そして、時の政権が平然と嘘をつき、軍備増強と他民族憎悪を煽り立てる日本に生きる者として、その現代的な値打ちを考えさせられます。

嘘の政治の行きつく先はファシズムと軍国主義です。今年連続する選挙は、この道を許さないたたかいとなります。

「ハンナ、顔をお上げ。…輝かしい未来が君にも私にもやってくる。我々すべてに」――恋人にこのように語り掛け、『独裁者』は終幕します。

ファシストが憎悪を語り、安倍内閣が嘘を語るなら、私は希望を語りたい。青年に希望を、高齢者に保障を、未来に平和を。みなさんの心に届くように、連日演説の努力を重ねながら、平和と民主主義がかかった選挙に挑みます。